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空.
どこまでも広がる青い,青い,空.
海の上から見る空はどこまでも澄んでいて広い.
甲板に寝転がって眺めていると,海の上をたゆたっているのではなく,空を飛んでいるかのような錯覚を覚える.
静かな空間,静かな場所.
心地がいい.
瞳を閉じたら寝てしまいそうな感覚にそっと身をゆだね……….
ドゴーンッ!
「うわああああああああ!」
「ちょ,玉城! なにやってるのよ!」
「なにって,なんもやってねーよ!」
「嘘つかないでよ! 何もやってないのここんなことおきるわけないじゃない!」
「カレン,玉城を責めるのは後だ,それよりも先に消火活動を…!」
「そうですね.扇さん,消火器持ってきますから玉城が逃げないように見張っててくださいね! あ,ライ!」
「…………」
「そんなところで寝てないでこっち,手伝ってよ!」
……ることができればよかったのだが,黒の騎士団の毎日は騒音と怒声と大騒ぎでできている.
此処でそんな穏やかな時間を送ることができると思うのは夢のまた夢なのだろうか.
「ライ! ライってば!」
「はいはい」
「はいは一回! 貴方,ルルーシュのがうつったんじゃないの? それよりも大変なのよきて!」
名残惜しげに立ち上がる.
ああ,久々の休息だったのに….
つづく