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2008.08.04 Mon 「 昼食×夕飯P4 短編
花→主 (片思い)

私の理想とするちょうど良い長さで完結した珍しいお話です.
花村は両親のことをなんと呼ぶのかは作中に出てきたか出てこなかったのか確か父親のことは親父といっていたと思いますが記憶が定かではないので妄想で書いております.苦手な方はご注意を.
もし出てきていたよ! という方はご一報くだされは速攻修正します.

因みに本作では「母ちゃん」呼びです.

花村家は堂島家くらいとは言わなくても仲がいいといいな.
普通に思ったことを言い合える関係.口論なんてしょっちゅうだけど,直ぐに仲直りする家族.
堂島家はべったりほんわか甘甘だけど,花村家はさばさばしてて煩そうというイメージ.

↓個人的にこんなイメージ(父・母共に捏造)

陽「今日自転車またギコギコいいだしてさー」
母「この間直したばっかなのにまたぁ?」
陽「別に無茶やってるわけじゃねーけど…」
父「お前センスねんだよ,センス」
陽「センスってなんのだよ」
父「乗り物をまたがって乗るセンスだ.お前あれだ,今流行のダイエット製品.なんつったか……モダンボーイだったか.アレから絶対振り落とされるぞ」
陽「ロデオボーイだろ.なんだよモダンボーイって,いつの時代の言葉だよ.つか自転車から振り下ろされたことなんか一度もねーよ」
父「うるせぇな.だからお前無理だ」
陽「なにが」
父「バイク」
陽「な………っ!」
母「そうねぇ,自転車毎回壊してるんだから危ないわよねぇ…」
父「バイクなんて流行らねぇって,そんな免許より車の免許でも持ってたほうが就職とか便利だぞ」
陽「モダンボーイとかいう奴に流行り廃りいわれたかねーよ!」
(@花村家 家族全員の夕食 通常ver)
*当方陽介はいじられて伸びる子だと思っておりまする.


一番強いのは多分お母さん.次点お父さん.
陽介は一番の弱者だからバイトとかこき使われるんだよ.
家族全員で転勤して,友達がいないとなると心のよりどころになるのは家族なんじゃないかなと.
家族がいるから一人孤独でも変に腐らずにまっすぐ可愛く(ここポイント)育ったのではないかと思ってます.
また,「友達? んなもん沢山いるよ」といって笑って親に心配かけさせないような子が陽介なんじゃないかなと.
でも家とか呼んだこと無くてお母さんは顔に出さなくても心配してたりするみたいな.
あと,そう思ったのはなんの躊躇いも無く菜々子ちゃんにお母さんの話をしたからです.
陽介の中では両親は二人そろってるというのが当然のことで,片親だけっていうのはイレギュラー.
亡くなっているというのはもっと考えられないことなんじゃないかなと.


なんにしてもお花ちゃんのような花村陽介をお育てになったご両親は偉大だと思います.



あいつは今頃なにやってるんかな?
家に帰ってから朝、学校であいつに会うまで、ぐるぐるぐるぐる、考えるのはそのことばかり。
 
 
昼食×夕飯

 
「たーいまー」
スニーカーを脱いで玄関にあがると夕飯のいい匂いが鼻をついた。
ハンバーグか。
結構豪華だなという感動も半分、今日あらびき安かったもんな。と思う俺はあいつ並に主夫っぽい。
でも俺は基本料理も洗濯も掃除もしない(さすがに自分の部屋は掃除するけど。見られたらまずいもんとか色々あるし)そういうのは全部母ちゃんの仕事だし、いきなり俺がキッチンなんかに立った日にはベッドに押し込まれ家族総でで心配されそうだ。
リビングに顔を出す前に鞄を置いて着替えようと部屋に戻る。ヘッドホンから流れていた曲を止めて首から外せばなんとなく一仕事終えたという気分になる。
制服のボタンを外しながら、今日の肉じゃがはおいしかったなと昨日の夜作ったあまりだけど…と差し出された弁当について思いを馳せた。
半端なくうまい肉じゃがを作ることの出来る男子高校生つーのも希少だが、あそこまで料理がうまくなるには一体どれほどの年月を費やしたのだろう。
少なくとも昨日今日で会得したもののようではなかった。
「料理好きなの?」
「どうだろ、好きだと思ってやったことはないな」
「じゃあなんで?」
「冷蔵庫に材料が入ってたから」
「?」
あいつは時々言葉が足りない。
「陽介ー!」
リビングからいきなり母ちゃんのどでかい声が聞こえて来て思考はそこで中断する。
あいつ今頃何やってんだろ。
取り敢えず、帰ったら飯にありつける…そんな感じではないんだろうな。
出来合いのものを菜々子ちゃんと買いに行っているか、なにか作っているのか、作ったらまた食わせてくれっかな。
「いただきます」
こうやってあったかい飯を食わして貰える俺は結構幸せ者かも知れないと思いながら合掌。
「……なんかこれ焦げてんじゃね?」
ハンバーグを食べて正直な感想をいったら
ゴンッ
「いって~~~」
殴られた。
母ちゃんとギャーギャーやり合いながらの賑やかな食卓。あいつに縁遠そうな場所だから今度夕飯に誘ってみるのもいいかもしれない。そんときはあいつには負けるけど意外にうまいお袋の味てやつを味合わせてやろう。勿論作るのは俺じゃなくて母ちゃんだけど。
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